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住職の顔の見える寺をめざして 

法話Buddhist sermon


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大谷翔平選手に学ぶ


曹洞宗松雲山長光寺 
         住職 福島 伸悦

 

大谷翔平選手が所属するドジャースがヤンキースを破りワールドシリーズチャンピオンになったのは記憶に新しいことです。地区シリーズ、パドレス戦一勝二敗で崖っぷちに立たされた時に大谷選手はインタビューで「後がないっていう感覚自体が今の僕には特にない。二連勝すればオッケー」と答えました。そして、言葉通りに連勝してワールドシリーズに進出することができたのでした。
もし、パドレス戦に負けていた時、大谷選手はインタビューで何と答えたでしょうか。たぶん、対戦相手の勝利を讃え、「来年頑張ります」と負けたことをどうのこうの言うのではなく、次の目標に向かって心は切り替わっているはずです。

 禅の教えに「柔軟心」という言葉があります。
執着や偏見などで凝り固まった自我を棄てることで、真に自由な何物にもとらわれない悟りの境地に到達することです。そして「不動心」という言葉もあります。色々な妄想煩悩に惑わず動揺しない心で、自由自在に動くことのできる心のことです。大谷選手は、この「柔軟心」と「不動心」を兼ね備えていたと言っていいでしょう。

 勝負の世界は結果がすべてですが、普通の人は
物事を「できるか、できないか」と躊躇して実現不可能な事を考えてしまいがちです。
 
 しかし、大谷選手は、常識では考えられないピッチャーとバッターの二刀流を貫き、世界中の人達を驚かせたのでした。これを裏付けるものは、高校生時代に人生設計ノートを作り、しっかりしたビジョンをもって毎日コツコツと練習を重ねてきたからこそ成しえたのです。
 常に前向きに全力でプレイをする姿や、周りにも気配りして士気を鼓舞する姿は、チームメイトだけでなく多くのファンを魅了しています。絶大なる信頼と尊敬を得てきた大谷選手は、素晴らしいとしか言えません。彼の生きざまなど学びたいと思います。


 

曹洞宗の「こころのテレホン法話(3分)」2022年4月12日~18日の期間を私が担当させていただきました。ぜひ聞いてみてください。
※声は私ではなく、アナウンサーの方です
●曹洞宗の「こころのテレホン法話(3分)」●
  フリーダイヤル 0120-508-740

曹洞宗のホームページからラジオNIKKEI日経のアプリを使ってお聞きいただくこともできます。
※曹洞宗がお届けするポッドキャスト配信法話。
禅の教えを踏まえた「ほとけの心」に関するお話です。
アナウンサーの長岡一也さんと佐久間陽子さんの語りでお送りします。
‎曹洞宗 心の電話 on Apple Podcasts)
長光寺住職担当の1月12日分はこちらからお聞きいただけます ↓
‎心の電話: 曹洞宗『心の電話』2021年1月12日 on Apple Podcasts

 法話(Buddhist sermom)

 発行日  法 話 名
2024.12月  大谷翔平選手に学ぶ NEW
2024.2月 褒め上手 
2023.11月 ウサギとかめ 
2023.8月 最後の子育て
2023.7月  思い込み 
2022.9月 傍観者
2022.7月 耳の衰え 
2022.6月 仏教が目指す悟りとは 
2021.10月  お釈迦様の生き方とは? 
2021.7月 その時どう動く? 
2021.3月 成功の秘訣 
2021.2月 幸せの4つの因子 
2021.1月  三黙道場 
―修行道場ではクラスターは起きないー 
2020.11月 百八の煩悩 
2020.10月 笑顔 
2020.5月 新型コロナに思う  
2020.3月 写真 
2020.1月  ちちんぷいぷい 
2019.10月 一即多・他即一 
2019.7月 柵(しがらみ) 
2019.3月  一番よくある後悔 
2019.2月 アイサイト 
2018.11月 無の功徳 
2018.9月 スーパーボランティア 
2018.7月 イチローの3000本安打 
2018.5月  善玉・悪玉 
2018.3月  心の断捨離 
2018.2月  忖度は損得か? 
2018.1月  陽転思考 
2017.12月  対大己法 
2017.11月 芸術は爆発だ! 
2017.10月 おもいやり 
2017.9月 美味しいワイン
2017.8月 怒りの心 
2017.7月  泥中の華 
2017.6月  その一言  
2017.3月 ギアチェンジ   
2017.1月 魔法の言葉
2016.9月 かたち 
2016.5月 笑って大往生 
2016.2月 三猿
2015.12月  色即是空 空即是色
2015.11月  スマイル
2015.4月 「サル化」する人間社会
2014.4月  「而今(にこん)・・・今でしょ」
2014.1月  鼻尖(びせん)恐怖症
2013.6月 「あたりまえ」の大切さ
2012.11月  幸せの座標軸
2012.5月  一歩踏み出す勇気


 

福島伸悦(ふくしましんえつ)住職 プロフィール 
  

長光寺住職(曹洞宗僧侶)。
1952年(昭和27)埼玉県行田市生まれ。
74年駒澤大学仏教学部禅学科卒業、76年曹洞宗大本山永平寺安居修了。80年曹洞宗教化研修所修了、同年5月アメリカ布教のため、曹洞宗北米開教総監部ロスアンゼルス禅宗寺に駐在国際布教師として赴任。82年83年全米アマチュアダンス選手権チャンピオン。90年興徳寺住職として帰国。2005年SOTO禅インターナショナル会長。
現在は、長光寺住職・興徳寺・東泉寺兼務住職を務めるかたわら、SOTO禅インターナショナル相談役、行田市仏教会会長を務める。
香道・茶道・俳句など文化芸術への関心も高い。また、地域社会では、出会いと人の輪づくりを目的としたスターダスト・ヒューマン・ネットワーク・ディレクター。


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福島伸悦 著書




 随流去
幸せに生きる禅の智慧

 
(MOKU選書)
   1620円
(税別)
「流れるままに」
  (北米開教総監部)
   非売品
「道元の世界
 現代に問いかける禅」

  (共著:NHK出版)
   1600円
(税別)






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  • information

    長光寺

    〒361-0004
    埼玉県行田市須加4621
    TEL.048-557-0999
    FAX.048-557-2347