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住職の顔の見える寺をめざして 

法話Buddhist sermon


イチローの3000本安打


曹洞宗松雲山長光寺 
         住職 福島 伸悦

イチローは、201687日、メジャー通算3000本安打の偉業を達成しました。42歳という年齢を感じさせないストイックな野球に取り組む姿勢は、誰をも魅了します。今はフロントの一員としてプレイする姿はありませんが、毎日のルーティンは現役時代と同じようにトレーニングをしているという事でただただ頭が下がります。3000本安打を打った後のインタビューで、イチローは「僕にとって、『3000』という数字よりも、僕が何かをすることで僕以外の人たちが喜んでくれることが、今の僕にとって、何より大事なものだっていう事を再認識した瞬間でした」と答えています。3000本という数字に意味があるのではなく、周りの人が喜んでくれた瞬間が自分にとっての至福の瞬間であると断言しているのです。

人生の目的とは、さまざまな現象、いい時もあれば悪い時もある人生に遭遇し対処しながら、人間性を高め、自分自身の魂を磨いていく。これこそが人生の目的なのだと思います。これをもっと具体的に言い換えると、世のため人のために尽くすということになります。人間ができていなければ、心が高まっていなければ、世のため人のために尽くすことなどできるものではありません。

私たちの心には「自分だけがよければいい」と考える利己の心と、「自分を犠牲にしても他の人を助けよう」とする利他の心があります。

イチローのひたむきな野球への取り組みは、自分自身だけでなく、結果的に応援してくれているファンの人たちが喜んでくれている事にあるといっているのです。凡人は、自分の結果ばかり追求して、周りで支えてくれている人々への感謝の気持ちをわすれてしまいがちです。イチローは、3000本安打という実績を残しているので説得力もありますが、野球へ取り組む姿勢は、その背中で私たちに人生とは何かを示しているような気がします。見習いたいものです。


 

           

 

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 2013.6月 「あたりまえ」の大切さ
 2012.11月  幸せの座標軸
 2012.5月  一歩踏み出す勇気


福島伸悦 著書




 随流去
幸せに生きる禅の智慧

 
(MOKU選書)
   1620円
(税別)
「流れるままに」
  (北米開教総監部)
   非売品
「道元の世界
 現代に問いかける禅」

  (共著:NHK出版)
   1600円
(税別)






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