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住職の顔の見える寺をめざして 

法話Buddhist sermon


一番よくある後悔


曹洞宗松雲山長光寺 
         住職 福島 伸悦


平成31年3月21日、MLBのイチロー選手が引退表明した。会見で、記者の「後悔はありませんか?」との問いに、目頭を熱くしながら「今日のあの球場での出来事・・・。あんなもの見せられたら(引退を決意したことに)後悔などあろうはずがありません」と答えました。小学生の時からプロ野球の選手を夢見て、日本のプロ野球で9年、大リーグで19年という長年にわたり、素晴らしい成績を上げてきたイチロー選手。これまでに至るには何回という挫折を味わい、後悔することも多々あったのではないでしょうか。「後悔などあろうはずもない」と言い切れるのは、絶え間ない練習の日々を過ごしてきたからこそであり、後ろを振り返らずポジティブに取り組んできたからなのだと思います。

 ところでランキング1位の一番よくある後悔は何かというと、「もっとやりたいことをしておけばよかった」という事だそうです。自分がしたいことがあったにもかかわらず、人目を気にしたり、体裁を考えたりして断念してしまったことに対して、時間が経過するにしたがって後悔の念が湧き上がってくるのです。

 私は、人生を締めくくる時に「後悔のない人生だった」と言い切れる生き方をしたいと常々思っています。しかし、「あの時こうしておけばよかった」という事が、大なり小なり数え切れないほどあります。後悔とは、後で悔やむことですが、その思いを引きずらず、いい経験として前向きにとらえるようにすれば、違った世界が見えてくるはずです。後悔のない人生を送るには、やりたいことを精一杯することではないでしょうか。そこでたとえ失敗してもそれは失敗ではなく、次元の違う世界への第一歩だと考えることが出来ます。確かに何かをするにはリスクがあり、一歩踏み出すことに躊躇してしまいがちです。だからと言ってやりたいことをやめてしまうよりもやりたいことを精一杯挑戦した方が、未来は開けるはずです。


 

           

 

剃髪をして法衣を着、袈裟をかけ、自然と歩き方も違い、法話 (Buddhist sermom)バックナンバー

 発行日  法 話 名
2019.3月  一番よくある後悔NEW 
2019.2月 アイサイト 
2018.11月 無の功徳 
2018.9月 スーパーボランティア 
2018.7月 イチローの3000本安打 
2018.5月  善玉・悪玉 
2018.3月  心の断捨離 
2018.2月  忖度は損得か? 
2018.1月  陽転思考 
2017.12月  対大己法 
2017.11月 芸術は爆発だ! 
2017.10月 おもいやり 
2017.9月 美味しいワイン
2017.8月 怒りの心 
2017.7月  泥中の華 
2017.6月  その一言  
2017.3月 ギアチェンジ   
2017.1月 魔法の言葉
2016.9月 かたち 
2016.5月 笑って大往生 
2016.2月 三猿
2015.12月  色即是空 空即是色
2015.11月  スマイル
2015.4月 「サル化」する人間社会
2014.4月  「而今(にこん)・・・今でしょ」
2014.1月  鼻尖(びせん)恐怖症
2013.6月 「あたりまえ」の大切さ
2012.11月  幸せの座標軸
2012.5月  一歩踏み出す勇気


福島伸悦 著書




 随流去
幸せに生きる禅の智慧

 
(MOKU選書)
   1620円
(税別)
「流れるままに」
  (北米開教総監部)
   非売品
「道元の世界
 現代に問いかける禅」

  (共著:NHK出版)
   1600円
(税別)






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