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住職の顔の見える寺をめざして 

法話Buddhist sermon


アイサイト


曹洞宗松雲山長光寺 
         住職 福島 伸悦

年配になると白内障手術をされる方が多いように見受けられます。瞳の後ろにカメラのレンズに相当する水晶体が濁る病気で、人工の眼内レンズに変える手術の事です。濁ったレンズだと物がはっきり見えませんが、新しくなると光が物体にあたって反射し、レンズによって網膜上に像を創ることが出来ます。 
 ところで、最近の自動車装備の技術革新は目覚ましいものです。アクセル、ブレーキ、ハンドル操作まで自動アシストが出来、もうすぐ運転しなくていい時代がやってきます。レーダーとカメラの組み合わせによって、人の目と同じように立体的に環境を把握し、対象物を識別することが出来るのです。

 人間も機械も物が見える仕組みは同じだと思います。しかし、人間は人によって見方が違ってきます。例えば、ワインのボトルが半分になっているのを見て、「もう半分しかない」と思うか、「まだ、半分ある」と思うかはその人の心の状態を示すものです。受け取り方の違いですが、機械ではそこまでの判断はできません。「もう半分しかない」と思う人は、本当にワインが好きな方だと思います。ボトルが半分になっているという事実は変わらないのですが、私達がものを見るときの認識の違いによって、どうとらえるかは人それぞれです。

ワインがボトルの半分であるという事実の前に、ワインに対しての思い入れが、まずそのボトルにぶつかります。そして、その事実と同時にその思い入れも跳ね返ってきます。その思いによって、「もう半分しかない」あるいは「まだ、半分ある」というとらえ方になってきます。

仏教では、どんな人でも他人をやさしい慈悲の目で見るならば、それは自分に返ってくるし、他人はやさしく見えるものだと教えます。愚痴や不平不満ばかり言っている人は、その人を不幸にします。どんなことが起きても、感謝の気持ちを忘れず前向きに生きていれば幸せになれるのです。

 

           

 

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2014.1月  鼻尖(びせん)恐怖症
2013.6月 「あたりまえ」の大切さ
2012.11月  幸せの座標軸
2012.5月  一歩踏み出す勇気


福島伸悦 著書




 随流去
幸せに生きる禅の智慧

 
(MOKU選書)
   1620円
(税別)
「流れるままに」
  (北米開教総監部)
   非売品
「道元の世界
 現代に問いかける禅」

  (共著:NHK出版)
   1600円
(税別)






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